公務員ができる副業で不動産投資を始めてみようと思っていませんか。
職場にワンルームマンション購入のお誘いの電話が掛かってきたことがあると思います。
なぜあんなに職場に不動産会社から電話が掛かってくるかというと、公務員が世間知らずでカモに合いやすいからです。
この記事では、公務員が不動産投資をするとなぜカモられるのかの理由とそれに対する対応策をお伝えします。
私は9年間市役所と県庁の公務員で働いていました。
その中でいく人か不動産投資に手を出して失敗した人を何人も見てきました。
さらに、私自身も宅建士の資格を持ち、現在Webライターとして不動産に関する記事をいくつも執筆する中でなぜ公務員がカモられるのか、どうしたらカモられないのかが分かりました。
この記事を読まれましたら、あなたはもう不動産投資でカモられることなく、自信を持って不動産投資を始めることができます。
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不動産投資の基本と公務員のリスク
不動産投資とは大家になること!
そもそも不動産投資って何?って方のために不動産投資を少しだけご紹介します。
不動産投資も公務員の副業として認められているので、まだ副業を何にするか決めていない人は不動産投資を始めてみましょう。
不動産投資とは、物件を購入し、賃貸や売却により収益を得ることを目的とした投資手法です。
大家として運用することで、収益を上げることができます。
要するに、物件の大家さんになるということです。
人気な物件を保有すれば、賃料として大きな利益を長く見込むことができます。
なぜ公務員は不動産投資でカモにされるのか
それでは、なぜ公務員はこの不動産投資でカモられてしまうのでしょうか。
理由は3つあります。
- 公務員が持つ信用力
- 不動産投資の知識がない
- 公務員特有の相手を疑わない性格とプライドの高さ
公務員は安定した収入と信用力がありますが、不動産投資の知識がないことや、相手を疑わない性格とプライドの高さが、カモられる原因となっています。
公務員が持つ信用力
不動産投資は数百万円から下手すると数億円掛かってきます。
現金で買えればいいのですが、30代で手取り20万円代の公務員ではまず無理です。
そこで、高額なローン(借金)を組むことになります。
ローンは誰でも組めるわけではなく、必ず返済してくれるという一定の信用を持っている必要があります。
特に公務員は、定期的な収入や年功序列で間違いなく給与が上がるので、支払い能力が高いとして手堅く信用がされています。
したがって、不動産業者はこの支払い能力に目をつけて公務員に「ローンを組みやすいから不動産投資をした方がいいよ」と不動産投資を勧めてくるのです。
不動産投資の知識がない
公務員はよくも悪くも世間知らずな人が多いです。
最近では、中途で採用されている方が増えましたが、それでもまだまだ新卒で入庁してから今までずっと公務員だという方がほとんどではないでしょうか。
公務員は上司に言われたことを「はいはい」と言って事務処理をするのが日常です。
自分の頭で考えて仕事をしている人が珍しいと思います。
次の仕事がもらえなくなる恐れがあるので、役所と関わる業者も公務員に逆らう人や下手に騙す人などいません。
ですので、この環境下では自分の頭で考えない公務員が多く、業者さんを基本的に公務員は信じているのです。
ところが、不動産投資では、「隙があれば高値で売ろう」「自分では買わないような物件を売りつけてやろう」と考えている業者がたくさんいるのです。
普段の仕事の気持ちでいると、業者を信じて言われるがまま取引をしてしまう公務員が多いので、未だにカモとされています。
公務員特有の相手を疑わない性格とプライドの高さ
その他にも、公務員は洗脳されやすい性格を持っています。
不動産投資にはリスクがあるのですが、普段からそういったリスクあるビジネスに関わっていないために「節税になるよ」「年金の代わりになります」などのメリットを並び立てて話を聞いているうちに不動産投資をやりたくなってしまうのです。
また、公務員は倍率の高い試験を突破してきたこともあって、プライドが高い人が多いです。
仕事でわからないことがあっても、人に聞かずに自分で調べて処理したりとする人がほとんどです。
心当たりはありませんか?
私もそうでした。
「人に聞くのが恥ずかしい」「馬鹿だと思われたくない」っというプライドがあるんですよね。
不動産投資なんかやったことがないのですから、知らないことばかりです。
そこで誰かに相談できないっていうのは問題です。
不動産投資では、法令や建築の話だけではなく、地域の特性や業界の慣習なども知る必要があるので、自分で調べたり、勉強するだけでは歯が立ちません。
そして、プライドが高いので、失敗しても人に言えません。
失敗してすぐなら取り返せることも、相談ができないので、対策を講じずに赤字がどんどん膨らんでいくなんてこともよくあります。
こんなことは同僚などにも言えないので、不動産投資の情報が職場内にあまり行き渡らない原因にもなります。
さらに、普段接するのは公務員か不動産とは関係がない業者なので、相談相手が基本的にはいません。
何かあっても心理面だけではなく、環境的に公務員は相談ができない状態なのです。
不動産投資でカモられる公務員の典型例
では、どんな人が不動産投資でカモられるのかでしょうか。
- 不勉強
- 期待し過ぎ
- 知ったかぶり
不動産投資を勉強しない人
不動産投資の知識がないまま物件を購入することで、損失を被るリスクが高まります。
不動産投資では、「利回り」や「税金」についてだけではなく、「リフォーム」、「減価償却費」「インカムゲイン」など知っておかなければいけない用語がたくさんあります。
これらを知らずにいきなり不動産投資を始めようとする人はカモられやすいです。
不動産投資に期待し過ぎな人
現実的な収益計画を立てず、高いリターンを期待するあまり、悪条件の物件に手を出してしまうことがあります。
副業が制限される公務員が許されていることの一つが不動産投資です。
将来の年金不安や退職金の減額から目を背けない姿勢は立派です。
しかし、投資にはリスクがつきものです。
株式やFXと不動産投資でのリスクに変わりはありません。
リスクの理解が乏しい人もカモられやすいです。
不動産投資を知ったかぶる
表面的な知識だけで不動産投資に手を出し、結果的に失敗に繋がることがあります。
公務員はプライドが高いので、知らないことでも知っているフリをします。
不動産投資では、法令や建築知識だけでなく、地域性や業界の慣習など必要な知識がたくさんあります。
自分1人で習得するには埒が明かないので、業者や詳しい人に聞く必要があるのですが、そこを上手く利用して業者は話を勧めていきます。
「頭がいい公務員さんならご存知ですよね」と。
なので、知ったかぶりの公務員もカモられやすいです。
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不動産投資で公務員がカモられるとどうなるのか
では、具体的にカモられるとは、どういったことをされるのでしょうか。
次の4つがあります。
- 相場より高い
- 利回りが低い
- 返済シミュレーションが甘い
- 悪質なサブリースに引っかかる詳しく見ていきましょう。
相場より高い
知識がないため、相場より高い価格で物件を購入してしまうことがあります。
よくあるケースは相場よりも高い物件を買ってしまうことです。
適正価格がいくらなのかを把握していなかったり、値段交渉をしていなかったり、相見積もりをしていなかったりと相手を信用してしまって、そのまま購入してしまうケースがあるようです。
利回りが低い
投資効果が低く、期待した収益が得られないことがあります。
2021年の不動産投資家調査では、都内での利回りは4%が平均のようですが、これよりも低い利回りだったり、下手したら赤字になっている不動産を売りつけらていることもあります。
ローンを組むのであれば、何年で資金の回収ができるのかをよく検討しましょう。
返済シミュレーションが甘い
現実的な返済計画が立てられず、返済に苦しむことがあります。
利回りの話に通じますが、常に満室で返済のことを考えていると途中で空室が出ると返済期間が長くなります。
他にも、大家となるので排水管の水漏れなどで修繕が必要となれば、大家からの持ち出しが増えるので、返済期間が長くなります。
リスクを予め予見しておいて、返済シミュレーションに組み入れておきましょう。
悪質サブリース
不良なサブリース会社と契約し、収益が得られないどころか、損失を被ることがあります。
近年では、「かぼちゃの馬車」の事件でもありましたが、公務員が大家となって不動産会社が一括で借り受けて又貸しをするというサブリースの問題があります。
家賃保証など将来減額するリスクがあるにもかかわらず、契約をしてしまったりすると、将来思わぬ落とし穴にかかることなどがあります。
不動産投資で公務員がカモられない対策
不動産投資について勉強する
不動産投資の基本知識を身につけ、リスクを把握することが重要です。
不動産について勉強をしましょう。
宅建の勉強を始めてみるのも不動産について詳しく知れるのでおすすめです。
不動産投資についても本を何冊か読んだり、セミナーに参加するなど投資知識を身につけましょう。
1度はセミナーに参加してみましょう。
そして、不動産投資で忘れてはいけないのが出口戦略です。
マイホームとは異なり、終の住処ではないので、どこかで売却する必要があります。
売る時に売れない、あるいは、赤字になることは本末転倒なのです。
不動産投資のリスクは認識しておきましょう。
収益を得たい分の損失は覚悟しておかないといけません。
「ノーリスクだ」「リスクは低い」とおっしゃる業者には注意です。
不動産を買う前に相談する
専門家や信頼できる人に相談し、適切な判断を行いましょう。
不動産投資に詳しい人に相談をすることを忘れないでください。
あなたの周りにおそらくいないのであれば、オンラインコミュニティやコンサルタントへ相談するようにしましょう。
不動産投資のための行動をする
実際に物件を見に行ったり、経営者と話を聞くなど、自分で調査することが大切です。
勉強や相談をするだけではなく、行動することがもっとも重要です。
その一つとして、業者を使い倒してください。
業者は自己の利益のためにしか、あなたへ不動産を売ってきません。
ですから、業者任せにはせずに、どのような物件をいくらで、利回りがどのくらい出るのか、何年後に売却するのか、を業者に伝えて探させるのです。
勉強した知識を業者へ質問していけば、いい復習となり、アウトプットにもなります。
ウェブサイトの物件検索も毎日してください。
いい物件は一瞬でなくなってしまうので、毎日検索することをおすすめします。
急かしてこない業者を探すことも大事です。
急かしてこない業者は往々にしてリスクの説明も丁寧にしてくれます。
フォローも手厚い業者を選びましょう。
逆にメリットしか言わない業者は避けましょう。
しつこい業者には不動産業界の窓口へ相談するという方法もあります。
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公務員が不動産投資する際の注意点
不動産投資をするにはいくつか注意点があります。
副業していいのか
公務員の副業に関する規定に従って、不動産投資が許可されているか確認しましょう。
公務員は副業を原則禁止されているのですが、入居者の管理を管理会社に依頼していれば、副業として認められます。
規模に注意
初心者は無理な規模の投資を避け、経験を積んでからスケールを拡大することが望ましいです。
ただし、家賃収入が年間で500万円以上あるか、物件の規模が5棟以上または10室以上あると副業として認められませんのでご注意してください。
確定申告をすること
不動産投資による収益は確定申告が必要です。
税務上のトラブルを避けるためにも、適切な申告を行いましょう。
不動産所得として確定申告をする必要があります。
忘れずに申告をしましょう。
ちなみに申告時に「普通徴収」を選択すれば、住民税の納入通知は本人のところへ届きますので、不動産所得があることを職場に知られることはありません。
銀行もカモる
信用力が高い公務員は、銀行から好条件で融資を受けられることがありますが、慎重に審査を受けることが重要です。
銀行もカモってきます。
貸せば貸す分だけ利息がつきますので、銀行はたくさんあなたにお金を借りて欲しいのです。
銀行は潤いますが、あなたの首は締まっていきます。
必要な分だけを借りるようにしましょう。
まとめ
以上で公務員が不動産投資でカモられるお話しを終わります。
公務員が不動産投資でカモられる理由と対策を理解し、知識を身につけ、適切な判断を行うことで、不動産投資による成功を目指しましょう。
公務員は無駄に信用力があり、代わりに不動産投資の知識がないクセに、相手を素直に信用仕切ってしまう、というカモられやすい性質を持っていますので、公務員の方で不動産投資を始めてみたい方は十分に注意をしてください。
不動産投資について勉強をして、不動産投資に詳しい人に相談し、自分に都合のいい業者を探せばカモられることはありません。
この機会に副業として不動産投資をまずは勉強から始めてみましょう。
これから不動産投資で副業を始めようとする人はまずは学ばないとですね。
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